お使いの機種はiPhone11です。
「iPhoneが水没してしまった。」とお客様からご相談を頂きました。
iPhoneをお風呂に持ち込んでおり手を滑らせてしまい湯船の中に落としてしまったそうです。
端末の内部は水浸し状態になっており画面もバッテリーも濡れてしまっておりました。
iPhoneは完全防水の機種は存在しません。
現状発売されている機種は耐水性能が備わっているだけで水に濡らすのは壊れる原因となっています。
新しい機種が発売されるたび耐水性能が少しは強くなっている印象ですがそれはあくまで新品のiPhoneの状態で機能します。
iPhoneの内部への水やほこりの侵入は端末内部に貼られている防水防塵テープと呼ばれる両面テープがその役割を果たしています。
ですがあくまでも”テープ”なので経年劣化が起き粘着力が低下します。
今回の様にお風呂に持って行っている方は湯船に落とさなくてもお風呂場の湿気と暑さでテープの粘着力が失われてしまいiPhoneの防水防塵性能が失われてしまいます。
またiPhoneを地面に落としたりする方は目ではわからない本体のフレーム歪みが発生し画面とフレームの間に隙間が発生します。
その隙間も水の侵入経路となってしまいます。
「どの程度なら水没しないのか?」と考えるよりも”iPhoneには防水性能は無い”と思って使用するぐらいが一番いいのかもしれません。
50分ほどお預かりし無事に画面が表示されるように復旧しました。
ですがやはり水濡れの影響でドックコネクタ(充電口)が壊れてしまっている状態で充電ができない状態となっておりました。
こちらはiPhone背面でのQi充電を利用することでなんとかその場しのぎをする事が可能です。
またこのように水濡れした端末は修理後でも症状の再発や別部分の破損の可能性が高い状態です。
水没の修理はあくまでも一時的な復旧を目的とした修理なので、復旧後はデータのバックアップを速やかに取り早めの機種変更が望ましいでしょう。