泉佐野店にお越し下さいましたお客様のiPhone修理をご紹介いたします。
お使いの機種はiPhoneXです。
「いきなり画面が浮いてきた」と店頭にてご相談を頂きました。
「浮いてきた」というワードを耳にした瞬間から”恐らくバッテリー膨張が起きている”とiPhone修理に携わっている者であれば察しがつきます。
端末を確認させていただくとiPhone右側側面部分がバッテリー膨張によって浮き上がっている状態でした。
バッテリー膨張が発生した場合、iPhoneのほとんどの機種は向かって左側が浮き上がってしまいます。
ではなぜ今回のiPhoneXは向かって右側側面が浮き上がっているのに”バッテリー膨張”と断言ができるかといいますと…それはiPhoneXのバッテリーの形状が原因です。
殆どのiPhoneのバッテリーは長方形の形をしており本体内部の左寄せに装着がされているのですが、iPhoneXなどの一部の機種はバッテリーの形がL字になっており、膨張が発生した場合は左側または右側、もしくは両側が浮き上がってしまいます。
この様なバッテリー膨張の原因は、劣化したままでのバッテリーの長期使用、バッテリーへの衝撃・圧力、バッテリーの水濡れ、バッテリーの初期不良などが挙げられます。
今回のお客様は4年程バッテリー交換をせずに使用をしていたそうなので、バッテリーの劣化が原因の可能性が極めて高い状態でした。
バッテリー膨張が起きているバッテリーは”爆弾”と表現しても過言ではないくらい危険な物です。
膨張した状態のまま圧力などが加わると発火してしまい取り返しのつかない事態へとつながってしまう事もございます…。
そのままでの使用は絶対に避けて頂き、速やかに修理店へバッテリー交換の依頼をするようにしましょう。
さて、20分ほどお時間を頂きバッテリーの交換は完了いたしました。
浮き上がっていた画面部品には破損は見られなかったので今回の修理はバッテリー交換のみで問題なしです。
修理後は内部が露出していた側面部分もしっかり閉まり、安全に使用できるようにとなりました。