皆様こんにちは。
iPhone修理スマホバスター泉佐野熊取店です。
今回も当店にご依頼いただきましたお客様の修理端末の様子を写真と共にご紹介いたします。
岸和田市よりご来店いただきましたお客様の使用端末は
iPhone 8Plus (2017年9月発売)
です。
サブ端末として自宅でのみ使用していたiPhoneだそうですが液晶破損が起きてから使用していない状態だったそうです。
修理をして直るのであればお子様用のiPhoneとして渡してあげたいとのご要望でしたので画面修理をして再び綺麗に映るように復活させましょう。
端末破損の様子
iPhoneの画面表面のガラス割れが起きており左側面からガラス剥がれも起きています。
また液晶はほぼ真っ黒な状態でいったい今何が表示されているのかもわからない状態です。
唯一液晶表示に赤青緑の縦線が見えたので通電がされている状態なのが確認されました。
修理の様子
iPhone8Plusの画面修理を行う際はまず充電口横の2本の特殊ネジ(星形)を外します。
この特殊ネジは唯一外部から触れることができるネジとなっております。
その為、端末への汚れなどでネジが錆びたりしてしまうと、ネジ頭が舐めてしまい分解不可能となってしまいます。
iPhoneに埃などが溜まらないように綺麗に使用する事でネジへのダメージも防ぐことが可能です。
特殊ネジを外した後は画面とフレームの隙間から専用のヘラや吸盤タイプの工具などを使用し、接着された画面を少しずつ分解していきます。
iPhoneの画面は本体フレームに「防水・防塵テープ」(厚手の両面テープ)で接着されており、最新の機種程接着力は強力なものとなっています。
この画面部品を取り外す工程でミスをしてしまうとiPhoneの画面が映らなくなったり、タッチ操作が利かなくなのでバッテリー交換の際などはより慎重な作業が求められます。
無事に画面を外し終えた後、①の部分のネジ4本(+ネジ)を外しバッテリーと画面のケーブルを取り外します。
その後②の部分のネジ2本(Yネジ)を取り外し画面に装着されているセンサー系統のケーブルを外すことで画面部品と本体フレームを分離させることができます。
ここまでくれば画面修理もほぼ折り返しです。
新しい画面部品へ壊れた画面部品に装着されている「ホームボタン」「イヤスピーカー」「インカメラ+各種センサー類」を移植します。
この中でもホームボタンは慎重な作業が求められます。もしもホームボタンの断線が起きてしまうとボタン機能だけではなく指紋認証(Touch ID)の機能が使用できなくなってしまいます。
またこの指紋認証の機能は新しいホームボタンへ交換を行ったとしても機能は取り戻せません。
そうならない為にも慎重に移植を行う必要があります。
壊れた画面から部品移植が完了したら本体フレームに新しい防水・防塵テープを貼り直し、最初の手順で外したネジ類を止め直して画面を装着。これにて画面修理は完了です。
まとめ
今回の様にiPhoneの液晶破損が起きている状態ですと操作ができないだけではなく、タッチの誤作動での「データの紛失」の可能性もあります。
iPhoneにパスコードロックをかけている状態で液晶破損が起きると、画面に触れていないのに勝手に画面操作が行われることがあります。
この症状でパスコードが勝手に複数回間違えて入力されてしまい、その結果iPhoneが「盗難ロック」の状態になってしまいます。(画面に「このiPhoneは使用できません」と表示が出ている状態)
この状態に陥ると一度iPhoneを初期化し再設定し直さないと再使用ができなくなってしまうので、「データのバックアップを取っていない」「使用していたAppleIDを覚えていない」といった場合には残念ながらデータを全て失う事となります。
液晶破損が起きてしまう可能性は誰しもあり得る事ですので、常日頃からバックアップを取る状態にしておくこと、今自分が使用しているAppleIDの情報(IDとそのパスワード)は把握しておくことが大切です。
もしも画面が割れてしまったなどが起きた際には液晶破損になる前に早めの修理を心がけましょう。