コラム

液晶不良(タッチ不良)


【解説】iPhoneの有機ELと液晶って何?違いを知ろう!

【解説】iPhoneの有機ELと液晶って何?違いを知ろう!

皆様はiPhoneの機種を選ぶ際に『ディスプレイの違い』には拘りますか?

最近では機種によって『有機ELディスプレイ(OLED)搭載機種』と『液晶ディスプレイ(TFT)搭載機種』といった違いがあり、その違いで大きな価格差もありますよね。

今回はiPhoneの機種選びにも役立つ『有機EL』と『液晶』の違いをまとめましたので、是非ご覧ください!

スマートフォンの画面は大きく2種類に分けられる

iPhoneやアンドロイド機種のスペック表などを見るとディスプレイの種類が記載されています。

大きく『有機ELディスプレイ(OLED)』と『液晶ディスプレイ(TFT)』に分けられます。

液晶ディスプレイ搭載機種有機ELディスプレイ搭載機種
iPhone5iPhone5siPhone5ciPhoneSE(第1世代)iPhone6iPhone6PlusiPhone6siPhone6sPlusiPhone7iPhone7PlusiPhone8iPhone8PlusiPhoneSE(第2世代)iPhoneXRiPhone11iPhoneSE(第3世代)iPhoneXiPhoneXSiPhoneXSMAXiPhone11ProiPhone11ProMAXiPhone12iPhone12miniiPhone12ProiPhone12ProMaxiPhone13iPhone13miniiPhone13ProiPhone13ProMax

※2022年4月現在

iPhoneだと2022年4月現在、iPhoneX/XS/XSMAX/11Pro/11ProMAX/12シリーズ/13シリーズの合計13機種が有機ELディスプレイ搭載機種でそれ以外の機種は液晶ディスプレイ搭載機種になっています。

各ディスプレイの構造

では簡単なイラストで各ディスプレイの構造を見てみましょう。

ディスプレイ構造の図

TFT液晶ディスプレイはバックライトから光を当てることで色を作り出します。

それに対し有機ELディスプレイは有機EL自体が発行するのでバックライトが不要になっています。

常にバックライトが光っている『液晶』、色が必要な部分だけ光る『有機EL』と思っていただければ次の話もわかりやすいと思います。

大きな違いは黒色の出し方

2つのディスプレイの大きな違いは『黒』の出し方と言われています。

まず液晶ディスプレイですが、黒を出す際は液晶内の結晶がバックライトの光を遮り暗くして黒を表現します。

それに対し有機ELディスプレイは、黒い部分は電気を流さず点灯しないようにしています。

つまり、常にバックライトが照らし続けている液晶ディスプレイでは『光の漏れ』が生じ灰色っぽい黒になり、電気流さず点灯しない有機ELディスプレイの黒色はまさしく漆黒になるということです。

有機EL・液晶ディスプレイのメリットは?

ディスプレイの構造をざっくり掴んでいただいたところで2種類のディスプレイのメリット・デメリットを見てみましょう。

ここで紹介するメリットはiPhoneを使用する上で感じるものをご紹介します。

有機ELのメリット

  1. 黒が綺麗
  2. ベゼルが狭く表示領域が広い
  3. 画面の応答速度が良い
  4. 省電力
  5. 発熱が少ない

1.黒が綺麗

前の項目で伝えたとおり黒色の表現は有機ELが点灯しないことによって漆黒のような綺麗な黒色が表現できます。

2.ベゼルが狭く表示領域が広い

ベゼルとは画面周りの黒い枠のことです。

iPhoneXRとXなどで比べるとわかりやすいのですが、有機ELであるiPhoneXはXRに比べベゼルが細くなっています。

これは有機ELの構造上端をぎりぎりまで詰めることができるからです。

有機EL液晶ベゼル比較

3.画面の応答速度が良い

スマートフォンといえばずっと同じ画面を見ているわけではありませんよね?

スワイプなど画面を操作をし表示されている映像を切り替えて使用します。

その画面の切り替わりも有機ELだとスムーズになっています。

通電だけの一瞬の時間で映像を変更できる有機ELに対し、液晶内の結晶の配列を動かす時間が必要な液晶ディスプレイ。

ゲームなど激しく画面が動く際は有機ELディスプレイが快適になります。

4.省電力

常にバックライトが点灯している液晶ディスプレイよりも必要な部分のみ発光する有機ELディスプレイは省電力な造りになっています。

電池もちのよさに繋がります。

5.発熱が少ない

上記と同じく常にバックライトが点灯している液晶とは違い必要な部分のみ発光する有機ELディスプレイは画面の熱もちが比べると低くなっています。

液晶ディスプレイのメリット

  1. 液晶ディスプレイ搭載機種は安価
  2. 有機ELは焼きつきの問題がある
  3. 外では液晶ディスプレイが見やすい

1.液晶ディスプレイ搭載機種は安価

有機ELディスプレイ搭載機種かどうかで大きく端末代金の差があります。

有機EL搭載機種は軒並み10万円オーバーするのに対し、液晶ディスプレイ搭載機種はそれの半額ぐらいだったりと有機ELディスプレイだけで金額の差ができてしまいます。

なるべく安い金額でiPhoneを選びたい場合は液晶ディスプレイモデルがおすすめです。

2.有機ELは焼きつきの問題がある

有機ELは長時間同じ画像などを映しているとその色が焼きついてしまう問題があります。

3.外では液晶ディスプレイが見やすい

これはバックライトの有無がポイントとなります。

バックライトを搭載している液晶ディスプレイは最大輝度が高く直射日光が当たっても映像が見やすくなっています。

液晶ディスプレイと比べると最大輝度が低い有機ELディスプレイは比べてみると暗い映像に感じてしまうでしょう。

非正規店での修理では有機ELから液晶に変更可能!?

画面が割れてしまい非正規店で画面修理をする際はiPhoneXなど元々は有機ELディスプレイが搭載されているモデルに使用ができる『液晶ディスプレイ搭載部品』が用意されている場合があります。

有機ELディスプレイでの修理をするよりも安価に修理をすることが可能なので「なるべく安く修理をしたい」といった場合は選択肢の一つとなるでしょう。

修理部品が『有機EL』なのか『液晶』なのかは修理店によっては片方しか用意がされていなかったりする場合があるので修理に出す前に確認が必要です。

スマホバスターでのiPhone修理は『選べるディスプレイ』

当店スマホバスターではiPhoneX以降の有機EL搭載機種の修理部品には『有機EL』と『液晶』の2タイプをご用意しています。

受付段階でお客様にはディスプレイの性質をご説明し、その後どちらにするか選んでいただき修理をさせていただいております。

有機ELディスプレイご希望の方でも安心して修理をすることが可能です!

こんな時はスマホバスターへご相談を

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この記事を読んで
少しでもiPhoneをはじめ、Androidスマホの修理について考えた方は
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この記事の監修者

株式会社グローウィングツリー 代表取締役 横山 桂太

まだApple storeでしか修理を扱っていなかった2012年に修理店としてオープンし、数多くのお客様からお喜びの声をいただいてきた。豊富な経験と専門知識を持ち、常に最新の技術を習得し続けており、修理後のアフターケアや、万が一のトラブルにも迅速に対応する修理店を行っている。