お手持ちのiPhoneが、何らかの原因で不具合を引き起こし「突然画面にリンゴマークが出てきて、点いたり消えたりの繰り返しになった」そんな体験をされた事はありますか?
以前持っていたiPhoneがリンゴマークが点いたり消えたりを繰り返したことがあります・・
iPhoneは基盤を含むハードウェアやソフトウェアに不具合を起こすと、画面に”電源を入れる際に表示されるリンゴマーク”の点灯を繰り返す、いわゆる「リンゴループ」という現象をひき起こします。
なるほどですね。これがよく聞くリンゴループという症状なのですね・・・
そうですね!iPhoneは内部に一定の条件下で内部に不具合が発生するとリンゴループになる仕組みになっています!
お客様からも非常にお問い合わせの多い『iPhoneのリンゴループ』が起こってしまう幾つかの原因と、それぞれの初期の対処法に関して詳しく説明致します。
参考にしてくださいね!!
iPhoneがリンゴループを引き起こす幾つかの原因
iPhoneは、なぜこの様なリンゴループという現象を起こすのでしょうか。
それは、iPhone自体がいわゆる「ロックダウン状態」になっている事を意味します。
また、リンゴループには大きく分けて『ソフトウェアの故障』と『ハードウェアの故障』の2つが考えられます。
ここでは『リンゴループが起きてしまうそれぞれの原因』をご紹介いたします。
ソフトウェアの故障
リンゴループでのお問い合わせの原因の中で最も多いのがソフトウェアの故障が原因のものです。
ソフトウェアの故障といえど原因は様々です。その中でも大きな原因になるのが『アップデートの失敗』『アプリの問題』『必要以上の強制再起動』『起動ファイルの故障』の4つが挙げられます。
iOSの自動アップデートの失敗
iOS自動アップデートの際に『Wi-Fi接続が切れてしまった』『電源が落ちてしまった』『容量不足で失敗した』などの様々な原因で正常にアップデートが出来なかった場合高い確率でリンゴループになってしまう場合があります。
起動する際に必要なファイルが破損している状態では、起動ができなくなってしまいます。
「昨夜は普通に使えたのに、朝起きたらiPhoneがリンゴループになっていた…。」という方はこの『アップデートの失敗』が原因の可能性が高いです。
このケースの場合、iTunesのインストールされたPCに接続し再度アップデートをし直すことで復旧が可能な場合もあります。
アプリケーションが原因となる場合
非正規アプリケーションなどをiPhone内に入れている事がリンゴループ発生の原因となる可能性があります。
『脱獄』と呼ばれる行為はご存じでしょうか?
本来iPhoneでは出来ない事を出来るようにしたり、AppStore以外からのアプリケーションのダウンロードをしたりすることが可能となる行為です。
このケースでのリンゴループは、強制再起動ができ、問題のアプリケーションを削除できれば復旧可能ですが、再起動が不可能な場合や、OSがウィルスに感染してしまった場合等には、基板の交換が必要となってしまいます。
また不正による故障はAppleCare保証の対象外になってしまう可能性が高い事も付け加えておきます。
強制再起動を必要以上に行うことが原因となる場合
iPhoneがフリーズした場合以外で必要以上に強制再起動を繰り返すとリンゴループになってしまう場合があります。
ハードウェアの故障
リンゴループの原因として次に多いのが、基板やカメラや画面モジュールといったハードウェアによるものです。しかし何も原因が無く起こるわけではありません。
水没
「水の中に落とした」や、「雨の日に受話スピーカー部分についた水滴を濡れた指でぬぐった」だけで異様な発熱を起こし、その後リンゴループに陥ったという事例もあります。
水没でのリンゴループに関しましては、システムやソフトウェアに不具合がなければ復旧できる可能性は十分にあります。
その他の要因
落下による強い衝撃や、高温または低温下での長時間の放置した場合にも、ハードウェアは故障してしまいます。
カメラや画面のヒビや割れなどの一部の部品が壊れている場合や、基板ショートの場合でも、iPhoneはリンゴループに陥る場合があります。
それぞれの原因でリンゴループになった場合の対処方法
ソフトウェアが原因によるリンゴループの場合
ではまずソフトウェアが原因によるリンゴループの場合の自分でできる対処法を解説します。
軽微な故障であれば自分で改善する可能性があります。
SIMカードを抜いて再起動する
iPhoneが通信環境がエラーを引き起こしている場合に効果がある方法です。
本体からSIMカードを抜いてから、強制再起動をして確認してみましょう。
リカバリーモードでの「更新」
こちらはiOSアップデートの失敗によりリンゴループに陥っている場合に効果のある方法です。
リカバリーモードとは、パソコンを用いてiPhoneを強制的に初期化(工場出荷状態)できる方法です。
また、初期化のほかにも『更新』(アップデート)をパソコン経由で行うことが可能です。
以下の手順で試してみてください。
1.パソコンのiTunesを起動します。
2.各iPhoneによって決まっているリカバリーモード起動方法でiPhoneを起動させる。
※各iPhoneでのリカバリーモード起動方法はこちらで確認が可能です。
3.iPhone画面上に「iTunesへ接続」が表示された後パソコンにiPhoneを接続します。
4.iTunes上にiPhoneが認識されれば「更新」を選択。
※「復元」を押してしまうとiPhoneを初期化する事になってしまいますので注意しましょう。
リカバリーモードでの更新を試し、リンゴループを抜け出すことができるかチェックしましょう。
リカバリーモードでの更新がエラーで弾かれてしまう場合、残念ながら初期化をするしか改善方法が無い場合があります。
【最終手段】DFUモードでの初期化
こちらは前述の「更新」での改善ができなかった場合に行う”データが失われる最終手段”です。
DFUモードとは、iPhoneの起動プログラムを使用せずに、iTunesにiPhoneを接続させる方法になります。
強制的にiPhoneを初期化し、その後最新のiOSにアップデートさせるモードのことです。
ただしこの方法は端末内のデータは無くなってしまいますので注意が必要ですね。
DFUモードでの初期化は、以下の順番で行えます。
1.パソコンのiTunesを起動します。
2.パソコンにiPhoneを接続します。iTunesも起動しておきます。
3.各iPhoneによって決まっているDFUモード起動方法でiPhoneを起動させる。
※各iPhoneでのDFUモード起動方法はこちらで確認が可能です。
4.iTunes上でiPhoneが認識されれば「復元と更新」を選択。
※DFUモードで起動が成功している場合でもiTunes上では「リカバリーモードのiPhone」と表示されます。
DFUモードでiPhoneが認識されている場合は「更新」が選択できない状態になります。
ハードウェアが原因によるリンゴループの場合
ハードウェアが原因の場合は自分で改善させることは、ほぼ不可能になりますので修理に出す必要があります。
Apple正規店に依頼する場合
お使いのiPhoneが、AppleCareもしくはAppleCare+の保証期間中であれば、正規サービスプロバイダにご相談いただくのがベストでしょう。
別記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
また、ご自身の端末が保証対象内か、お使いのiPhoneの保証状況を下記からご確認ください。
iPhone修理専門業者に依頼する場合
弊社の場合、水没や衝撃による画面不良が原因のリンゴループの場合はデータはそのままでの修理となる可能性が高くなります。
また、面倒な初期化などの必要はありません。
基板ショートの場合は損傷箇所によってデータ復旧の可否が変わってくるので、いちど診断させて頂いた上で最善の提案をさせて頂く流れとなります。
また基板の洗浄作業により不具合が改善され、特に部品の交換も無く、そのままお使いになれたケースもあります。
水没処理料金に関しましては、水没判定による追加等も無く、全て一律の価格設定になっております。
※水没によるパーツ交換は別途料金かかります。
詳しくはこちらの水没修理メニューをご確認下さい。
修理に出すなら正規と修理店はどっちが良いの?
最後にもしも修理に出す場合、正規と民間修理業者のどちらがいいのか?ということですが、結論を言いますとご自身の契約されたプランや状況によって選ぶのが良いでしょう。
正規店に修理を出すことを推奨する場合
・AppleCareに加入している方
・AppleCareでの無償交換に該当する方
修理店に修理を出すことを推奨する場合
・AppleCareの期間が終わった、もしくは契約していない場合の修理費用を抑えたい方
・その日のうちに直してほしいと思う方
・バックアップを取っておらず、データの初期化を回避したい方
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで頂くことでiPhoneのリンゴループの原因や、対処法がおわかりいただけたかと思います。
正しい知識をつけて万が一の時に焦らないようにしておいてくださいね。
お読みいただきありがとうございました!是非参考にしてくださいね!