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解説シリーズ 内部構造


ホームボタン搭載iPhoneの内部構造|Touch ID搭載モデルの仕組みと修理のポイント【修理店が解説】

【ホームボタン(Touch ID)搭載モデルとは?】

画面下部にホームボタンを搭載し、Touch ID(指紋認証)でロック解除や決済ができるのが特徴です。

【対象機種】

  • iPhone 6s / 6s Plus
  • iPhone 7 / 7 Plus
  • iPhone 8 / 8 Plus
  • iPhone SE(第2世代)
  • iPhone SE(第3世代)

iPhone 6・6s・7・8・SE(第2世代・第3世代)などのホームボタン搭載モデルは、現在でも多くの方に利用されている人気機種です。

一見するとシンプルな構造に見えますが、内部には基板やバッテリー、カメラ、充電コネクタなどの精密部品が隙間なく配置されており、修理には専門的な知識と技術が必要です。

この記事では、ホームボタン搭載iPhoneの内部構造と、修理店だから分かる特徴や注意点を分かりやすく解説します。

ホームボタン搭載モデルの内部構造

本体を開くと、主に以下のパーツで構成されています。

  • ディスプレイ
  • ホームボタン(Touch ID)
  • バッテリー
  • ロジックボード(基板)
  • リアカメラ
  • フロントカメラ
  • スピーカー
  • バイブレーター
  • 充電コネクタ(ドックコネクタ)

それぞれが専用のコネクタやネジで固定されており、少しのミスでも故障につながる可能性があります。

ホームボタン搭載モデルは修理しやすい?

Face ID搭載モデルと比べると、ホームボタン搭載モデルは比較的修理しやすい構造です。

しかし、Touch IDケーブル、ディスプレイケーブル、バッテリー、ロジックボードなどは非常に繊細なため、DIY修理では破損させてしまうケースもあります。

特にホームボタンのケーブルを傷つけると、Touch IDが使用できなくなるため注意が必要です。

内部構造① 画面は左側から開く構造になっている

ホームボタン搭載モデルでは、本体を開く際は左側を支点に開く構造になっています。

その理由は、画面と本体を接続するディスプレイケーブルやホームボタン関連のケーブルが本体右側に集中しているためです。

もし右側から無理に開いてしまうと、細いフレックスケーブルに大きな負荷がかかり、断線する恐れがあります。

ホームボタン搭載モデルのiPhoneでは、本体を開く際は左側を支点に開く構造になっている

実際の修理でも、このケーブルを傷つけてしまうと、

  • タッチ操作ができない
  • 画面が映らない
  • センサーが動作しない

といった症状につながります。

内部構造② フロントカメラやセンサーは画面側に取り付けられている

画面交換では、新しい画面を取り付けるだけでは終わりません。
元の画面に付いているフロントカメラ、イヤースピーカー、近接センサー、環境光センサーなどを、新しい画面へ移植する必要があります。

これらの部品は非常に小さく、固定位置も細かく決められているため、わずかなズレでも正常に動作しなくなるこがあります。

例えば、

  • 通話中に画面が消えたまま戻らない
  • イヤースピーカーから音が出ない
  • カメラが正常に認識されない

といった症状は、組み付け不良が原因となることもあります。

内部構造③ ホームボタンはTouch IDと一体で管理されている

ホームボタンが故障しても、別のホームボタンへ交換するだけでは指紋認証は使用できません

ホームボタン搭載モデル最大の特徴がTouch IDです。
Touch IDはホームボタン単体で動作しているわけではなく、本体と個別に認証情報が登録されています。
そのため、ホームボタンが故障しても、別のホームボタンへ交換するだけでは指紋認証は使用できません。

また、ホームボタン固定プレートのネジを締め過ぎたり、ケーブルを傷付けたりすると、Touch IDが使用できなくなる可能性があります。
修理店でも特に慎重に作業を行う工程の一つです。

内部構造④ ネジは見た目が似ていても長さが異なる

iPhone内部には数十本ものネジが使用されています。
一見同じように見えるネジでも、長さ、太さ、ネジ山が異なります。
誤った場所へ取り付けると、基板や液晶を傷付けてしまうことがあります。

パネル側で長いネジを誤って取り付けると、液晶を内側から押して表示不良や液晶破損を招くことがあります。一方、基板側では長いネジを締め込むことで「ロングスクリューダメージ」と呼ばれる基板損傷が発生し、電源が入らないなどの重大な故障につながる恐れがあります。

この損傷はパネルの交換や基板修理が必要になるケースもあり、DIY修理で多い失敗例の一つです。

修理店だからこそ分かるポイント

私たちは毎日のようにホームボタン搭載モデルを分解していますが、「画面割れ」だけと思われた端末でも、内部を確認するとバッテリーの膨張や水没跡、フレームの変形など、別の故障が見つかることがあります。

内部構造を理解し、一つひとつの部品を確認しながら修理することで、安全性や修理後の品質を維持しています。

まとめ

ホームボタン搭載iPhoneは比較的シンプルな構造に見えますが、その内部には精密なケーブルやセンサー、Touch IDなど重要な部品が数多く配置されています。
特に画面交換では、ケーブルの扱い方やホームボタンの移植、ネジの管理など、細かな作業が修理品質を左右します。

当店では機種ごとの内部構造を熟知したスタッフが、一台一台の状態を確認しながら修理を行っています。
「画面が割れた」「バッテリー交換を検討している」「DIY修理が不安」という方は、お気軽にご相談ください。

ホームボタン搭載iPhoneは自分で修理できますか?
修理用パーツや工具は市販されていますが、画面ケーブルやTouch IDなど繊細な部品が多く、初めての方には難易度の高い作業です。
誤ってケーブルを断線させたり、ネジを間違えたりすると、修理費用がかえって高くなることもあります。
ホームボタンを交換すればTouch ID(指紋認証)は使えますか?
基本的には使えません。
Touch IDはホームボタンとiPhone本体がペアリングされているため、別のホームボタンに交換すると指紋認証機能は使用できなくなります。
そのため、画面交換時は元のホームボタンを慎重に新しい画面へ移植します。
ネジを間違えると本当に故障しますか?
はい。
iPhone内部には長さや太さの異なるネジが使用されています。
長いネジを誤った場所へ取り付けると、ディスプレイの破損や、基板では「ロングスクリューダメージ」と呼ばれる損傷を引き起こすことがあります。
ホームボタン搭載モデルとFace ID搭載モデルでは修理の難しさは違いますか?
一般的にはホームボタン搭載モデルの方が内部構造は比較的シンプルですが、Touch IDの取り扱いやケーブルの断線には注意が必要です。一方、Face ID搭載モデルはセンサー類がさらに複雑になっており、修理難易度は高くなっています。
修理店では内部構造をどのように確認していますか?
修理前に端末を分解し、画面やバッテリーだけでなく、基板やコネクタ、水没跡なども確認します。
見た目では分からない故障が見つかることもあるため、内部まで点検することで適切な修理方法をご提案しています。

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この記事の監修者

株式会社グローウィングツリー 代表取締役 横山 桂太

まだApple storeでしか修理を扱っていなかった2012年に修理店としてオープンし、数多くのお客様からお喜びの声をいただいてきた。豊富な経験と専門知識を持ち、常に最新の技術を習得し続けており、修理後のアフターケアや、万が一のトラブルにも迅速に対応する修理店を行っている。